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素人による創造
379432 20年間、自分を捨ててお手本を真似し続けた宮崎駿。「型」が無い人に「型破り」なことは絶対にできない。
 
天野 弘 ( 44 東京 会社員 ) 22/08/06 AM01 【印刷用へ
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ジブリの宮崎駿監督は20年間、日本のアニメーションに大きな影響を与えた映画監督、高畑勲さん(故人)の下につき、考え方や立ち振る舞い、話し方、そして、字の書き方までを徹底的にマネることで、表現者としての基礎を築いていきました。

また、スタジオジブリで修行していた映画プロデューサーの石井朋彦さんは入社当時、ジブリの取締役であった鈴木敏夫さんから、「若いうちは誰も君の言うことなんて、期待していない。まず、3年間は自分を捨てて、おれの真似をしな。」と言われたのだと言います。(1)



かのクリエイターの代表格、米津玄師が「型」の重要性について、次のように述べているのも非常に印象的です。

「俺はオリジナリティー信仰みたいなものが嫌いなんですよ。誰も見たことも聞いたこともないものしか許さない、と言ってしまう感じ。(中略)音楽って、フォーマットじゃないですか。『型』のようなもので成立している部分があるのは事実で、そのなかでいかに自由に泳ぐかじゃないかと。」

「美しいものって、分析して、勉強していった結果、身につくものだと思うんですよね。それをよく理解しないで、“ありのままの自分”とか“素の自分”って気持ちいい言葉でごまかして、自分がどこから生まれてきたのかを考えない。『つまんねぇな』って思います。『“素”って何だよ?』って。」

そう、米津玄師が言うように、「型」がないオリジナリティなんて、本当につまらなくて価値のないものなのでしょう。

100%模倣するつもりで、TTP(徹底的にパクる)を実践。真似できないところが、その人の本当の個性。

そもそも、カンニング(Cunning)という言葉は、日本人がつくった和製英語であり、Cunningの主な意味は「ズル賢い」だと言うことをご存知でしょうか。

誰かが時間をかけて生み出したテクニックをどんどん真似しながら盗んでいけば、短期間でその人と同等のスタートラインに立つことができます。

スティーブ・ジョブズが「素晴らしいアイディアを盗むことを恥じない」と言ったように、成功する人たちは常に手本を探しており、成功者を真似るだけ真似て、どうしても真似できないところが、きっとその人の個性なのでしょう。


タレントの島田紳助さんは本格的にデビューする前、当時流行っていた漫才をすべて劇場へ見に行き、こっそりとテープレコーダーで録音し、自宅で漫才を全部紙に書きおこして、流行っているものを模倣しながら自分の独自のスタイルをつくっていきました。

ピカソも最初の頃は、ゲルニカのような独創的なものではなく、見たものを忠実に再現する絵を描いていましたが、模倣→破壊→創造を繰り返すことで、キャリアの後期には、ゲルニカや泣く女などのオリジナリティ溢れる世界観を表現できるようになっていったのだと言います。
 
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379671 真似る力こそ学ぶ力 栗田明 22/08/18 PM09

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