共認運動をどう実現してゆくか?
50276 「旧観念無用」という認識が生み出す気付きの深さ
 
北村浩司 ( 壮年 滋賀 広報 ) 03/02/21 AM05 【印刷用へ
認識交流会や認識営業を通じて、最初は「私権の終焉」や「脱集団のみんな期待」等の状況変化の認識を中心的話題にするのがいいのではないか、と考えていました。つまりそういった実感を言葉化していく方が現在の皆の意識にフィットすると考えていたのです。
しかし実際交流会を経験してみて、実際は「旧観念は一切役に立たない、無用である」「旧観念こそ閉塞の元凶」→「人々の意識や社会の構造を徹底的に突き詰めた新概念の必要性」を語るほうがより反響が強く、多くの気付きを与えるようです。

それが何故なのか?
最初は不思議でしたが、よく考えてみると実はそれが当然であることに気が付きました。何故なら人間の意識は最終的には観念によって統合され、同時に現実=人々の共認も観念によって統合されているからです。(実現論1_6_03

実際、旧観念は力を喪ったとはいえ、相変わらず人間の意識に及ぼす支配力は、今尚強いと考えるべきです。
例えば一見旧観念とは無縁な若者でも「人それぞれ」や「自己実現(自分探し、自分のやりたいこと含む)」などの観念には強く影響されています。もちろんこれらの観念群も自分の頭の中だけに探索対象を封じ込め、その結果人々から実現可能性を奪っていくという構造は全く同じです。

また最近教育に関心を持っている人は必ずと言っていいほど「ゆとり教育」という言葉を口にします。しかしこれも、単に詰め込みや、金を稼ぐのに精一杯という状態を否定しそれ自体は内容のない「ゆとり≒ヒマ」という言葉を対置しただけに過ぎません。つまり現実否定の価値観念に過ぎません。

旧観念が恐ろしいのは仮にその言葉を心酔していないにせよ、その言葉を使った途端に対象捨象・対象否定という思考ベクトルが刻印されることです。つまりそのことによって、可能性を対象の中に探索する本来の思考は完全に封じこめられてしまいます。

だからこそぼんやりと旧観念は役に立たない、と捨象しているだけではなく意識的に「旧観念を全否定」する言葉が必要なのだと思います。そしてそのことよって始めて、自らの意識の全面的誤りに気付くことも可能になります。それは最も深い次元からの思考ベクトルの逆転の始まりです。またそうして始めて、新しい認識の必要性を実感すると同時に「当事者」としての全的な可能性の予感も直観できるのだと思います。
その意味で、あれこれの新しい状況認識だけでは未だ浅く、時代閉塞の真の原因への「気付き」が未だ弱いということでないか、と思います。

人々の直観はある意味で既にもっと進んでいる,と見ていいと思います。
 
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