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主体認識と状況認識は一体では無いか |
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北村浩司 ( 壮年 滋賀 広報 ) |
03/01/09 PM10 【】 |
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うつ病(分裂病)において前々から解らなかったことが、「ダメ意識」等精神的な自己攻撃に加えて、拒人症、拒食症、アレルギー(自己免疫疾患)等、肉体的な自己攻撃と思われる現象が起こることであった。
以前はこの問題に伝達物質の側面からアプローチした。
しかしこの点も主体認識=欠乏と方法回路と、状況認識→対象認識は一体である、という視点に立てば、より問題が鮮明になるように思う。
おそらくうつ病の場合、幼児期の母親から刻印された親和欠損による精神不安や恐怖記憶が要因となって、対象から逃避(危機逃避回路による)したいという欠乏が働いている。しかしその対象が例えば原点が幼児期の母親の親和であれば、幼児にとって母親は絶対的な存在であるわけで、もともと存在した欠乏と逃避したいその対象は一体のものである。だからその時点で意識は大きく混濁する。従って対象を否定、封鎖するためには、同時に自身が持つ対象に対する欠乏も否定・封鎖する必要が出てくる。この対象凍結・主体凍結の回路が、周囲の人の評価圧力を前に働き出すと言うことではないか、と思う。
これらの欠乏は本能や主要に共認回路から生ずるものである。従って精神的な自己攻撃のみならず肉体的な自己攻撃=欠乏の否定と封鎖を起こすのではないか、と思われる。当然ながら欠乏こそ全てのエネルギーの源であるわけで、一切の活力は(対象と主体の封鎖に使われることに注がれる以外は)封印されてしまう。
この倒錯した構造を生む主体は、共認や評価捨象の主体=自我しか考えられない。通常は自我は他者否定と自己讃美(自己陶酔)のプラスに用いられるが対象を否定しきれない場合、そのように対象+主体封鎖という現象を引き起こすのであろう。
このうつ病の事例は最も極端な事例だが、それを水で薄めれば対象からの逃避→自己世界への逃避と主体の欠乏の抑制、方法回路の硬直=引っ込み思案等の関係弱者の構造を生むのではないかと思われる。(動物の擬態になぞらえれば一種の「硬直」の構造)この場合は幼児期に不安が刻印されてはいる訳ではないが、その後の仲間圧力などの関係圧力が逃避回路と主体抑制回路を形成している事例であろう。
しかしこの逃避指令と主体凍結の大元は(逃避しなければ危険であるという)状況判断である。だとすればこの状況認識の転換こそが、同時に本来の共認欠乏・評価欠乏と、その方法回路の再生を促すカギを握っているのではないか、と思う。 |
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