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30223 |
闘争適応と共生適応の関係A |
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北村浩司 ( 壮年 滋賀 広報 ) |
02/05/07 AM02 【】 |
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かつ共生関係とは各々単独の存在では、闘争機能や生殖機能が十全に圧力に適応できない場合、各々に足りない部分を補完しあうという関係です。例えば一般的には寄生関係と呼ばれる、体内バクテリア(いわゆる善玉菌)と人類の関係は、バクテリアの捕食能力をもって人間の消化能力や防衛能力を補う関係と思われます。つまり闘争適応の進化があって始めてそれで不足する点を共生(取引)で補う、という関係です。
つまり共生適応の戦略をとる場合も、闘争適応の進化が主、共生がそれを補完するという関係です。共生戦略をとったからといってその他の外敵に対応する能力=機能を捨てさって良いということにはならないでしょう。
要は全面相互依存という関係にはなりえません。部分解です。
しかもこの二つはあらかじめ予定調和的に共存しあう関係ではありません。長期にわたって両者の関係が成立しておれば、それは調和していると言うことになりますが、寄生物が無限増殖によってその主を滅ぼしてしまう事例も無数にあり、必ず調和するという原理はありません。
(この点では、国家(あるいは生産)と市場の関係も同様と思われます。)
「共生」は現在の流行語の一つであり、親和収束の意識潮流から無前提に「善」である価値観念として扱われている嫌いがあります。しかし実際は共生関係に至るまでに、無数の試行錯誤と両者の血みどろのせめぎあいがあって、淘汰の結果、たまたま調和したものが現在の共生という状態を作り出しているに過ぎないと思います。
以上よりあくまでも闘争適応が主、共生適応は従かつ特殊解(解の一部かつ抜け道)、という関係だと私は思います。既に生じている市場という共生関係ををどうしていくかを考える前に、このことをまず念頭に入れておくべきではないかと思います。 |
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