新しい男女関係(→婚姻制)の模索
289957 家族って何?〜家族は血縁で繋がっているのではなく、共通の充足体験で繋がっている〜
 
田村正道 ( 52 京都 建築士 ) 14/05/06 PM07 【印刷用へ
これからの「家族」を考えるために、家族の構造を分析しています。

「家族」は新憲法による婚姻規定と民法(家族法)によって定められた法制度という面がありますが、ここでは家族への「帰属意識」という意識の面に焦点を当ててみます。理由は、現在、実態としての家族の繋がりを規定しているのは法制度ではなく帰属意識ではないかと思われるからです。

もともと日本では特定の父母兄弟が構成する単位よりも「村落共同体」への帰属意識が高かったのですが、明治時代に「国家」と「家」への帰属意識を高める洗脳と法制化が行われ、さらに戦後は新憲法制定後は、個人主義の洗脳と法制化によって集団への帰属意識そのものが断ち切られ、村落共同体は壊滅していきます。
家族については、法制度としては、「家」への帰属を断ち切って、婚姻は干渉を受けることなく個人の意思で行い、親族は血縁の6親等という機械的なフレームで構成される事になるわけですが、その過程で、共同体的な心を許しあえる人間関係の最小単位として「家族」への帰属意識が残存しているという状態ではないかと思われます。

ところが、その切り口でみると、母親やおばあちゃん、父親、兄弟という家族だけではなく、それに非常に近い感覚として、(人に対する警戒心が少なかった)幼少期に仲良くしてもらった親戚や幼馴染みetcの顔と、その懐かしい地域の風景が浮かんできます。
そこには共通して充足を共有した感覚があり、その充足感覚によって家族と地域(ふるさと)へ帰属意識が生起しているようです。(田舎に帰省して安堵感が生起するのもこのためです)
一方で、一緒に暮らした事がない祖父に対しては血縁であってもこういう感覚はありません。

家族繋がりの核心部分は、その血縁関係にあるのではなく、充足を共有した体験にあるのではないでしょうか?

年々、家族のつながりが希薄になっていると言われていますが、それは、家族の中ではその充足対象が小さく限定されている事が原因であり、逆に、そこに着目すれば血縁を超えた共同体の再生の可能ではないかと考えられます。
 
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