本能⇒共認機能⇒観念機能
2240 力の論理と共認機能
 
四方勢至 ( 老年 京都 編集 ) 01/03/27 AM05 【印刷用へ
実際、真猿やチンパンジーの性闘争⇒序列闘争において、既にオスたちの自我回路は形成され作動していると見て、間違いありません。また、メスたちにも性闘争⇒序列闘争(いがみ合い)はありますし、それに加えて、同類闘争において全く戦力にならないという役割欠損(存在理由欠損)を孕んでいるので、メスたちが自我回路を形成しているのは、間違いないでしょう。

真猿集団の内部に発生するオス間の性闘争=自我闘争(更にはエサの取り合いetc.の私権闘争)やメスの規範破り(他の群れとの不倫)は、集団を破壊する危険性を孕んでおり、何としても止揚されなければなりません。しかし、周り「全てを敵」と見ている限り、共認は成立しません。この様な欲と欲がせめぎ合い、自我自我がぶつかり合う性闘争や私権闘争は、力によってしか制圧できません。そこで真猿は、性闘争・私権闘争を制圧した力の序列を共認することによって(力の序列を秩序原理とすることによって)、性闘争・私権闘争を止揚し、共認の破壊=集団の崩壊を喰い止めているのです。

事実、真猿集団のオスたちは、15匹居れば1番から末端の15番まで序列化されており、一方では挨拶などの序列規範を守りながら、同時に絶えず序列闘争を繰り返しています。この様に真猿集団における序列闘争は、基本的に力の論理に貫かれた世界であることを、忘れてはなりません。つまり、根本的には力(or力関係)が序列秩序を維持しており、この力(or力関係)という基盤の上に、序列規範が形成されています。逆に、もし性闘争を源泉とする序列闘争=力の論理を制御する機能が無ければ、集団は解体されて終うでしょう。それが親和共認や闘争共認や規範共認etcの共認機能です。つまり、性闘争→力の論理も、基本的には共認の制御下にある訳です。

補:『私権闘争は力の序列共認に収束する』というこの原理は、人類の「文明時代」にも顕在化する。文明時代3000年間は、力の序列→身分制が秩序の根幹となり、体制の主軸となっている。また近代においても、『力関係を基盤にした秩序規範』というこの構図は、何ら変わっていない。例えば、力関係の弱者が社会主義や全体主義へ行くしかなかったのに対して、強者が「個人の自由」を謳歌し、弱者を悪者視するという構図がそれである。ここでは、「個人の自由」という観念が秩序規範の役割を果たしている。とりわけ現代は、学者やマスコミや官僚etc身分社会の勝者=社会統合階級が「個人の自由」を謳歌すればするほど、弱者たる非統合階級の自由はなくなってゆくという構図に、注目する必要があろう。上辺は平等を装っているが、「個人の自由」とは強者の論理なのである。
 
List
この記事に対するトラックバックURL  http://www.rui.jp/tb/tb.php/msg_2240
  ※トラックバックは承認制となっています。

 この記事に対する返信とトラックバック
234187 【図解】力の論理と共認機能 山澤貴志 10/07/04 PM00
228979 自我闘争を共認するか?共認の中身が人類の行く末を決定する! 匿名希望 10/03/27 AM01
228842 「大転換の時代に私たちは居る」事を、感じ始める。 猪飼野 10/03/24 PM07
227994 力の序列を共認した真猿集団 大脇正嗣 10/03/10 PM06
224385 【図解】力の論理と共認機能 ECHO 10/01/16 PM05
154763 略奪、殺しの正当化 ポパイ 07/06/19 PM07
142635 共認が自我を制御するから、進化する 根木貴大 07/01/18 AM10
125526 現在の強者とは、消費者のこと 田中直人 06/07/11 PM08
125497 個を優先させた力の論理がまかり通る状態はかなり危ない 長谷川文 06/07/11 PM02
125461 力の序列原理を追共認〜メスは? 田野健 06/07/11 AM00
104908 スクールカーストにおける序列〜今や人気ですべてが決まる!?〜 コユウ 06/01/31 PM09
104786 自己責任という欺瞞 庄恵三 06/01/29 PM01
95371 市場拡大停止の持つ意味 木橋哲夫 05/07/31 AM01
91623 序列原理から共認原理への移行期の統合不全 新井重雄 05/05/28 PM09
85467 弱者が弱者のままの構造 家村和宏 05/02/10 PM02
84316 規範意識・回路の原点は敗従本能では? 村田頼哉 05/01/20 PM10
83569 サル山の崩壊 峯川満章 05/01/03 PM10
82491 個人の自由と犯罪 新大阪駅 04/12/13 PM02
81923 力の序列が秩序原理となる仕組みA 冨田彰男 04/12/01 PM08
81849 力の序列が秩序原理となる仕組み 冨田彰男 04/11/29 PM10
81840 自我、個人主義の末路 下城浩一 04/11/29 PM09

[過去の記事へ]
[一覧へ戻る] [新しい記事へ]


◆実現論本文を公開しています。
 実現論 : 序  文
 第一部 : 前  史
 第二部 : 私権時代
 第三部 : 市場時代
 第四部 : 場の転換
 参考文献

「合同板」必読記事一覧
01 02 03 04 05 06 07 08 09 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28
超国家・超市場論9 私権闘争の抜け道が、交換取引の場=市場である
超国家・超市場論10 何をするにもお金がかかる社会
お金〜ことわざより〜
市場と国家の共犯関係
超国家・超市場論11 市場は社会を統合する機能を持たない
超国家・超市場論12 市場の拡大限界は、国家の統合限界でもある
潮流4:輸血経済(自由市場の終焉)
潮流5:失われた40年
2.私権圧力と過剰刺激が物欲を肥大させた
3.市場の縮小と根源回帰の大潮流
市場の起源、原資拡大の方法、その真実の姿
金貸しの存在構造、不換紙幣の成立
国家債務危機〜ジャック・アタリ氏から21世紀を読み取る3
現実に社会を動かしてきた中核勢力
統合階級の暴走で失われた40年
米国債デフォルト:金融勢力の狙いは旧紙幣の廃棄
国債暴落後の世界経済はどうなる?
経済破局の下で秩序は維持できるのか?
国家紙幣によるゼロ成長の経済運営
学者・官僚・マスコミは、骨の髄まで金貸しの手先である
劣勢のロックフェラー勢は日本篭城計画を進めるしかなくなった
バブルとバブル崩壊〜金融資本主義の罠を仕掛けたロスチャイルド勢
40年の長期戦略を持ってEU統合と世界の多極化を進めてきた欧州貴族
闇の勢力争いの現状分析〜闇の支配勢力研究家の諸説をどう読むか。
「特権階級の世界」と「大衆の世界」〜2つの世界の断絶と接点は?
民間銀行から「信用創造・破壊権」を取り上げ中央銀行を国有化すればすべては解決する!
アメリカ、欧州で反金融の階級闘争が勃発か
金貸しは目先の利益追求に追われて、地球を破壊してきただけ
マネー経済の急拡大
マネー経済拡大の原因 Aグローバリゼーション
電通を媒介にしたアメリカによるメディア支配
世界中を巨大市場化していく諜報機関
ロックフェラーVSロスチャイルド 2大企業群
「ロックフェラー 対 ロスチャイルド」って何?(2)
「アメリカに食い尽くされる日本」を読んでA
9・11テロはアメリカの自作自演という世界世論
FRBは、アメリカ闇の勢力の中核部

『るいネット』は、50年の実績を持つ起業家集団・類グループが管理・運営しています。るいネットワーク事務局(Tel:0120-408-333, E-mail:member@rui.ne.jp