サル社会を解明しよう
1567 原猿のメスについて
 
北村浩司 ( 壮年 滋賀 広報 ) 01/03/17 AM00 【印刷用へ
>もともと縄張り争いをしていた(お互いに仲が悪かった)メスたちが、首雄の周りに集まって同居する様に成った(仲良く集まって暮らしていた?)のはなぜ?(首雄のもとでは、メス同士の争いは起こらなかったのだろうか?)

との疑問に対してはこう考えれば良いのではないでしょうか?

仮にメスの縄張りがそれぞれ独立していたとすれば,縄張りを獲得できないオスが沢山、生き残っている訳ですから、縄張りを持てない飢えたオスたちから、いつ縄張りを攻撃されてもおかしくないでしょう。
 だから現実的な縄張り確保の必要性からメス間の縄張り闘争を封鎖し、首雄の近辺に来たと考えられます。

 その際の封鎖の仕組みですが、オスの性闘争=縄張り闘争を封鎖した親和物質、例えばその有力候補として考えられるオキシトシン(スキンシップの際に脳内に分泌されていることが確認されています)は、もともとは胎内保育を可能にした物質(異体を排除する機能を抑制停止する物質)で、哺乳類のメスに由来する物質です。(親和物質を作る機能、そのものは遺伝子の交差によってメスからオスに移転された可能性が高い)

 その物質を使ってオスに相手同一視の機能や共感機能が蓄積されていけば、それはオスの遺伝子とメスの遺伝子が交叉することで、メスにもそれらが遺伝されたと考えられます。(親和物質がもともとは母子のスキンシップに由来する物質だとすれば、仮にその他の物質でも同様のことがいえます)

 メスの縄張り闘争はオスより弱いので、オスよりも早くそれが封鎖されることに不思議はありません。
 
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